買取を確実に手にする方法
同じように食品を買う場合でも、成城I井やK伊国屋といった高級スーパーの中だけでの比較ではか、Mンダリンオリエンタルのスパ4万円コースといった、分1000円のクイックマッサージや、なく、DイエーやAオンといったスーパーや、ショップ(ほとんどの商品が一律100円)などのデイスカウントスーパーも比較対象になってくる。
3万円の価格差に相応する価値・メリットが見出すことができない場合、いくら経済的余裕があっても「却下」になってしまう。
またマスメディアで大きく取り上げられて勇んでトライアルして、実際に経験して3万円の価格差が実感できなかった場合も、二度と足を運ばないだろう。
もともとのリッチはラグジュアリー同士での横の比較検討や乗り換え(ベンツじゃなくてBMWがいいわとか、シャネルはもう好きじゃないからエルメスにするわといった具合に)であるが、ニューリッチの場合はラグジュアリー同士での比較検討や乗り換えばかりでなく、アッパーゾーンとミドルゾーン、時にはローゾーンとの比較検討を行い、高級品から低価格品への乗り換えも行う(もちろんその逆も)という特徴がある。
ニューリッチのプライスゾーンは非常に幅広いのである。
低価格品の良さも十分に知り尽〉しているニューリッチを捕まえるためには、競争相手は同じラグジュアリーだけではないことに留意しなくてはならない。
日本のマーケットは、「少数派の大金持ちのための商品・サービス」と「マス(大きのための手頃な価格の商品・サービス」との間にある、「中間ゾーンの商品・サービス」がスコンと抜けてきたのである。
ここ十数年の日本経済のキーワードは「価格破壊への挑戦」「デフレの進展」であり商品やサービスの価格はどんどん低下してきた。
近年のニューリッチの台頭によって「高額品が売れる!もっともっと高い商品・サービスを創り出せ!」とますますハイエンド化していく傾向が見られる。
実はニューリッチを確実にラグジュアリー顧客としてリピーター化するには、この「中間ゾーンの商品・サービス」を充実させていかなければならない。
ニューリッチが背伸びして「超アッパーゾーン」の消費をしたところで、心から満足・納得しなければ確実に次の消費(リピート)はない。
ニューリッチがちょっとだけ背伸びをして「今よりちょっと贅沢な消費」に心から満足・納得すれば、次の消費(リピート)は期待できる。
一度、心身ともに満足・納得できる「贅沢」を実感したならば、もうレベルは落とせないからである。
次の「ちょっと贅沢」に興味を示すことになる。
ビジネスや財テクで成功して収入が増えていくことで、その余裕資金をどこで使うか。
もちろん人によって千差万別だが、まずは「モノの贅沢」に費やす人が多いだろう。
持ち物がシャネルやエルメスといったブランド物になり、スーツをオーダーメイドしたり、宝石を購入したりと「身につけるもの(外見)」に投資をする。
同時に高級レストランで食事をしたり、ビジネスクラスで海外旅行に行ったりと「サービス」に投資をするようになる。
一点物の輸入家具を購入したり、部屋に絵画を飾ったり、自宅で映画が見られるプロジェクターシステムを設置したりと「日常の暮らし」に投資をするようになる。
もちろん車はベンツやBMW、レクサスといった高級車に乗るようになり、一戸建てや別荘を購入し「大物」に投資をするようになる。
莫大な余裕資金を手にすれば、株式投資や不動産投資、事業資金といった「投資」におカネがまわっていく。
不思議なことに最後までおカネがまわってこないのが、家事や庶務といった分野である。
ここでの家事や庶務とは、料理や洗濯、掃除、日常の買い物、アイロンがけ、裁縫から、ゴミ出し、布団干し、ペットのお散歩、旅行の手配、クリーニング出し、公共料金支払い、購入予定商品の見積もり、新聞雑誌のクリッピングまで幅広い。
家事や庶務は収入規模に関係なく、自分自身でやるか家庭の主婦がやるものであり、おカネを払って誰かに代行してもらうという価値観は日本ではほとんどなかった。
立派な二戸建てに住んで、高級外車が何台も置いてあるリッチな家庭であっても、家事や庶務全般は主婦が行い、家政婦がいる家庭の方が少ないのが日本の実情である。
独身世帯であっても似たようなもので、億ションに住んでいるリッチなビジネスマンであっても、掃除や洗擢、ゴミ出しも自分でする人は多い。
実家の母親が定期的に掃除や洗濯をするためだけにやってくるという話もよく聞く子供が息子ではなく娘の場合でも)。
ニューリッチは、大きく分けると「現役で働いている層」と「第一線からリタイアして悠々自適に楽しむ層」の二つに分かれる。
現役で働いている層は厳しい環境の中で、ハイプレッシャーと戦いながら睡眠時間を惜しんで必死に働いている人たちである。
リタイア層は、現役時代は必死に働き続けて、やっと人生を楽しむ時間を得た人たちである。
両者に共通しているのは「自分たちが時間を思いつきり費やしたいコト」が明確であることであり、現役で働いている層であれば仕事や娯楽であるし、リタイア層であれば娯楽や休養であろう。
自分たちが特に興味を持てない、やりたくないコトには時聞を割くのはイヤだという本音がある。
例えば現役世代であれば、特に共働きの女性は家事や庶務をアウトソーシングしたいニーズは強いし、独身(男きであっても家事や庶務をアウトソーシングすることで趣味や休息に時間を費やしたい。
リタイア層の特に主婦の場合、何十年も続けてきた家族の炊事・洗濯・掃除から、いい加減解放されたいという本音がある。
社会環境変化でニューリッチが台頭してきたことで、良く言えば「家事や庶務をアウトソーシングする」、悪く言えば「日常的にやりたくないコトをおカネで解決する」ニーズはますます高まっていくことは確かである。
最新事例でも紹介したが、定期的な掃除やベッドキーピングサービスが付いているマンションの利用者はニューリッチを中心に増え続けている。
外車を2台持っていたとしても休日の半日は掃除や洗濯に追われるよりも、家事をアウトソーシングすることで休日を家事や庶務に割かれることなく、趣味や休息に費やす方が、豊かで費沢な暮らしだと実感する人が増えているからだ。
我々は「非日常的なコト」をアウトソーシングする経験は結構ある。
例えば結婚式・披露宴の段取りや、海外個人旅行のアレンジ、葬式の手配などである。
手間隙がかかって面倒なことも多いのでプロフエツシヨナルにお任せした方が早いからである(手間隙をかけて自分でコーディネイトしたい人もいる)。
家事や庶務といった「日常的なコト」も同様に、手間隙がかかって面倒なことも多い(やりたくないこともある)。
「家事は自分でやるもの」という固定観念をニューリッチが捨てたとき、アウトソーシングマーケットは急激に拡大するだろう。
「日常業務のアウトソーシング」は余裕資金の使い道としてスタンダードなものになっていく。
最近はニューリッチが多く住むような比較的立派なマンションにはフロントスタッフが常駐していることが多いが、サービス内容はクリーニング取次ぎ、宅配便取次ぎ、周辺施設の紹介などサービス内容が限定されていることが多い。
もっと「日常業務のアウトソーシング」ニーズに対応できるはずである。
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